
仕事のやり取りをする際は、直接会う時はもちろん、手紙など間接的なものでも、常に「繁栄のイメージ」を相手に伝えることが重要です。
「この人ととりひきすれば、物事が発展するだろう」という印象を与えるのです。
全ての人は、繁栄したいと願っています。
それは、人間の内部にある「思考する物質」の、より完璧に自分を表現したいという衝動は他なりません。
それは宇宙の根幹をなす衝動です。
人々は、もっと多くの食べ物、もっといい衣類、もっと良い住まい、もっと贅沢なものや美しいものが欲しい、もっと多く知りたい、もっと楽しみたいと願っています。もっと豊かになること、繁栄することを望んでいます。
富を増やしたいと思うのは自然なことで、悪いことでもなければ避難されることでもありません。
それは、もっと豊かな生活をしたいと渇望しているのです。
繁栄したいという願望は、人間に深く根付いた本能です。
だからこそ、誰もが、人生をより豊かにしてくれる人に引き付けられていくのです。
誰もが、あなたと関われば、自分も豊かになれると感じるでしょう。
会う人すべてに「あなたを発展させてあげられる」という繁栄のイメージを伝えてください。
こうしたイメージを相手に伝えるには、自分が「豊かになりつつある」と確信し、その信念をあらゆる行為に込める必要があります。
自分は向上する人間であり、あらゆる人を向上させて行けるというゆるぎない信念を持ってください。
金持ちになるのが自分の運命である。他者にも利益をもたらしていくのだと認識してください。
あなたに関わると発展していけると相手に感じさせることが大切です。
それによって、相手から得た金銭的価値以上のものを与えていることになります。
ですから、自信をもって繁栄のイメージを全ての人に伝えてください。
そうすれば、取引相手に困るようなことはなくなります。
未熟で未完成な人間にとって、他者を支配することほど、魅力的なものはありません。
身勝手な人間の支配欲は、世界に多大なる苦しみをもたらしてきました。
こんにち、実業界や産業界を突き動かしている動機も同じです。
権威が欲しい、人の上に立つ人間になりたい、着飾って他を圧倒したいといった誘惑にはくれぐれも注意することです。人を支配したいという気持ちは、「競争心」であり、「創造」のレベルの意識ではありません。
環境や運命を変えるのに、人を支配する必要はまったくありません。