中華民国初期、辛亥革命によって、清王朝が倒れた。
西洋列強による侵略や国内の内乱で、軍閥たちによる私利私欲の争いが繰り広げられていた。
登封市(現・河南省鄭州市)にある少林寺の僧侶たちは、おびただしい数の犠牲者の中から、まだ息のある人々を救助していた。
逃亡した敵の大将を追い、馬に乗った軍人たちが少林寺に土足で踏み込む。
粗暴で傲慢な将軍で独裁者・侯杰(アンディ・ラウ)が少林寺の中で敵の大将を無残に撃ち殺し、少林寺を愚弄して去る。
しかし、娘の婚約式の日に、腹心の部下・曹蛮(ニコラス・ツェー)の裏切りに合い、息絶え絶えの娘とともに、流れ着いたのが、かつて独裁政権時代に愚弄した少林寺だった。
結局、愛娘・勝男(嶋田瑠那)を失い、妻・顔夕(ファン・ビンビン)から罵られ、地位も名誉も失う。
寺の厨房係・悟道(ジャッキー・チェン)は、「土葬か火葬か、俺だったら火葬にする、だっていつだって会えるから」と言ってきたのを、侯杰は受け入れ、出家することを決意する。
やがて戦火は激しくなり、少林寺へ多くの人々が避難して来た。
そして少林寺に侯杰がかくまわれていることを知った曹蛮は、民衆・僧侶・寺院への容赦のない攻撃をはじめる。
侯杰は、僧侶を率い、戦火に追われる平民たちと、少林寺を決死の思いで守るのだが、寺が敵に襲撃され、一騎討ちとなる。
列強によるすさまじい破壊が始まる。
ついつい懐かしかった。
昔、若き日のジェットリーを、少林寺で観て、なんと可愛い少年だと思っていた。
今は、すっかりおじさんだけど。
カンフーとか好きなので、良く観るが、中国の俳優って、ほとんどカンフーが出来るのかと思う位、みんな凄いね。
最近では、すっかりジャッキーチェンのカンフー映画ってなくなったけど、脇役だけど、とても良い味を出している。
ジャッキーチェンがいるだけで、安心できるから不思議だ。
カンフー映画だけに限らずに、中国って馬大事にしないね。
馬が頭から転んで、大丈夫なのかと思う。(撮影的に)
日本の時代劇でも馬が被害に合うこともあるけども、中国ほどではない。
それと、寺に馬ではいるな。失礼だろう。
少林寺の考えは共感するけども、そんな考えの人って中国にいるのだろうか。
外から見ていると、寺に攻撃する権力者のような人ばかりに見える。
それにしても、抗日映画でなくて良かった。