凶悪は、2013年の日本の犯罪映画であり、新潮文庫から出版されたノンフィクションベストセラー小説『凶悪 -ある死刑囚の告発-』を原作とした社会派サスペンス・エンターテインメント映画である。
原作は、1999年に実際に起きた凶悪殺人事件「上申書殺人事件」を基に、
獄中の死刑囚が告発した殺人事件の真相を新潮45編集部が暴き、首謀者逮捕に至るまでを描いた犯罪ドキュメント。
2009年に文庫化されて10万部を超えるベストセラーとなり、
2011年12月にフジテレビ系バラエティ番組『奇跡体験!アンビリバボー』で紹介された。
スクープ雑誌「明潮24」に、東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤から手紙が届き、
記者の藤井は上司から須藤に面会して話を聞いて来るように命じられる。
藤井が須藤から聞かされたのは、警察も知らない須藤の余罪、
3件の殺人事件と、その首謀者である「先生」と呼ばれる男・木村の存在だった。
木村を追いつめたいので記事にして欲しいという須藤の告白に、当初は半信半疑だった藤井も、
取材を進めるうちに須藤の告発に信憑性があることを知ると、取り憑かれたように取材に没頭して行く。
ノンフィクションということで、多分、原作もしくは事実に基づいているのはわかるのだが、映画としては、あまり面白くはない。
もちろん、題名の凶悪という言葉に合った事件で、あんなに簡単に人をあやめようなどと思う人間がいるんだということ。自分がそのような目に合ったら、きっと恨むだろう。
ジャーナリストの藤井の家庭の事情、奥さんにだけ、認知症の姑の介護をまかせ、ホームに入所することから、逃げている。ような心の描写も弱い。奥さん、もっと早くに離婚届を見せても良いのに。
これが、小説からの映画化なので、どうしても弱くなるのかなぁ。
とにかく、映画自体が、暗い、暗い、暗い・・・
この映画、ユーチューバーの懲役太郎さんが、犯罪の紹介で言っていた映画。
特に面白い映画とか、タメになる映画だと言っていたわけではないけれど、起きた犯罪が、どのようなものだったか、わりと正しく現わしていると言っていただけ。
最後のオチも、それほどでもない。