聴力は人間の4倍、嗅覚は60倍あると言われ、介助犬や牧羊犬として人間社会でも様々な役割を担ってきたイヌ。
ある日、物理学者・上田次郎は、村上商事社員・加賀美慎一と有田雄一からある依頼を受ける。
それは、村上商事が進めている赤道スンガイ共和国(南シナ海のボルネオ島とベトナムの間辺りにある南方の島国)でのレアアース採掘事業に伴う現地住民の立ち退きを進めていた。
現地で信奉されている「ボノイズンミ」と呼ばれる呪術師が、「聖なる土地を渡すわけにはいかない」と拒んでいるため、超常現象解明で知られる上田に「ボノイズンミ」の霊能力のトリックを暴いてもらいとの依頼だったのだ。
科学の力で、現地住民の目を覚まさせて欲しいというものであった。
その依頼の説明を受けている時、「ボノイズンミ」に、呪いを受けたとされる有田が予言通り、上田の目の前で突然変死する。
村上商事から支給される研究費と、世間体のことを考えた上田は思いついた。
テレビのどっきり番組で仲間由紀恵そっくりの美人魔術師が、脱出するという趣向で騙されて恥をかき、なおかつアパートの家賃を滞納して追い詰められていたマジシャンの山田奈緒子を(呪術師などの説明はせずに)同行させ、赤道スンガイ共和国へ向かうことにした。
この番組というか「トリック」はテレビでもさんざんやっていたけど、今まで観たことがなかった。
どちかというと、テレビで観た方がいいかな。
映画館に行ってまでは、少し違うかも。
テレビで観る分には、面白かったで終わりそうだけど、映画でも観る?という感じ。