怪物圑、障碍者差別に思える映画/あらすじと感想

怪物圑

あらすじ

 

フランスの曲馬団の一員である小人のハンスは小人の曲芸師のフリーダと婚約していたが、美貌の軽業師のクレオパトラに魅せられてもいた。

 

ハンスが親戚からの莫大な資産を相続することを知ったクレオパトラは、金目当てに彼を誘惑し、クレオパトラに眩まされるままハンスは彼女との結婚を決めてしまう。

 

実はクレオパトラは一座の怪力男のヘラクレスと通じており、結婚式のあとにハンスを毒殺する計画を進めていた。
結婚式の祝宴でクレオパトラはハンスと一座の見世物仲間を侮辱し、彼女の真意を知ったハンスは悔恨にくれる。

 

自分たちに対する侮辱と併せて毒殺計画を知ったフロゾとヴィーナスをはじめとする一座の仲間たちは激怒し、逃げるクレオパトラを追い詰めて罰を下す。

 


どうして、見世物小屋というものの、同じ職場で働いている仲間を愚弄するような表現ができるのだろう。

 

普通の人間は、言葉に出さないものの、みな、含み笑いをしたりする。
ひどい人間は、あからさまに「怪物」と呼ぶ。

 

だれも好きで見世物小屋で働いているわけではない。
それしか、出来ることがないからじゃないの

 

少し悲しすぎる。
結婚式の時の、ハンスに向けたクレオパトラの侮蔑は耐え難かっただろう。

 

映画の趣旨は、「障碍者は一人の怒りは全員で共有する」というものだけど、最後、クレオパトラに何をしたのかわからない。
ハンスもクレオパトラに「遺産は、受けられなくなった。それでも結婚してくれる?」とか言ったら、すぐ、本性がでて、毒殺未遂も起こらなかったのに。

 

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