秦から漢にかけての時代。将軍・王生(ワン・シェン)は、合戦の最中、盗賊に捕らえられていた若く美しい女・小唯(シャオウェイ)を救出し、故郷に連れ帰る。
狐の妖魔シャオウェイは500年前、妖界の掟を破り人の命を助けた刑罰として今も尚、氷地獄にて極寒に苛まれていた。
ある日、1羽の小鳥がシャオウェイの脱獄に手を貸す。彼女は小鳥の妖魔の導きにより、氷地獄から逃げ出すことに成功した。
妖魔は人の心臓を命の糧としている。脱獄したシャオウェイは、自ら心臓を差し出す人間を捜していた。
1カ月後、皇帝の娘ジン公主へと仕えることに成功したシャオウェイ。公主と共に辺境の地、白城へ。ジン公主は顔の右側を金の仮面で隠し、男性の身なりをした女性だった。
城には弓の名手である将軍フオ・シンがいた。
フオ・シンとジンには8年前、雪山で大熊に襲われた過去がある。そのせいでジンは顔面の右側に酷い傷を負い、フオ・シンには彼女を助けられなかったという後悔があった。故に、2人には特別な絆があり互いに好意を持っていたが、公主と臣下という関係を越えることができずにいた。
少し、悲しいラブストーリー。
別に顔のキズなど、関係ないのに。と思うのは他人だけか。
本人は海に身投げしてしまうほど悩んでいたのか。
妖魔のシャオウェイは、まさに狐っぽい。
もっと悪いヤツなのかと思っていたら、妖艶で、意外に一途な女。
ただ、将軍フオ・シンが1万以上もいる敵兵を前にして、一人で戦うってあり?
あまりにも無謀だ。
妖魔のシャオウェイが助けてくれるのかと思ったら、全然出てこない。
しかし、妖魔に心臓を取られた天狼国の王子。
死んでから2か月経っても、あのままの姿でいるのが不思議。
いえいえ、物語だったいうのはわかっているけどね。