2011年に致死性のウイルスが突如発生し、人類の99%が死滅したことで、世界は人類滅亡の危機に陥ったが、ワクチンが開発され、わずか500万人の人類だけ生き残った。
ワクチンを開発した救世主の子孫グッドチャイルド一族の圧政的な管理化の下、汚染された外界と壁で隔てられた都市で暮らしており、そこは病気も飢餓も戦争もないユートピア都市だったが、秘密と虚偽で成り立っていた。
2415年、反政府組織「モニカン」の革命戦士イーオン・フラックスには、幸せな結婚をした妹ウナがいた。
ところが妊娠したばかりの妹が反政府分子として抹殺され、イーオンは政府に復讐を誓う。
反政府要塞は、現君主トレヴァー8世の暗殺指令をイーオンに下す。
トレヴァーを探し出して銃を突きつけた瞬間、彼と愛し合う自分の姿がありありと浮かんだ。
トレヴァーへの愛おしい気持ちが津波のように押し寄せ、彼の体が欲しい衝動に襲われた。
イーオンはどうにかして抑え込もうとしたが、抵抗しようと必死にもがけばもがくほど全身の力が抜けていく。
しかし、イーオンは驚くべき真実を掴んだ。
実は人類はワクチンの副作用で自然妊娠できなくなっており、その事実を隠したグッドチャイルド家は、自然妊娠を装って死んだ人間のクローンを誕生させ続けていた。
現在のブレーニャの住民は全て、何世代にも渡って「生まれ変わり」を繰り返して来たクローン人間であり、しかもイーオンは初代トレヴァー・グッドチャイルドの妻キャサリンのクローンだったのだ。
主人公のイーオンの肢体が美しいし、アクションも素晴らしい。
しかし、なかなかストーリーの判断が難しい。
クローン人間でも病気も戦争もない世界って良いと思うけど、自然妊娠する人たちを殺してしまうというのはどうなのかな。
これから、クローン人間って普通になるのかしら。
なんとなく、不思議な映画。