ブラック・ボックス ホラーというよりミステリー映画 / あらすじと感想

ブラック・ボックス

あらすじ

 

黒人男性のノーランは交通事故で妻を亡くし、自身も記憶障害という後遺症を抱えてしまった。
娘のエヴァは、性格の変わってしまった父と馴染めないでいる。

 

仕事を失ったノーランは、【ブラック・ボックス】というVRによる医療機器を使用した治療を受けることにする。
神経外科医のリリアン・ブルックスによると、患者の記憶を仮想現実として再現するという機器だった。

 

ノーランは1回目の治療で結婚式の風景を思い出すが、妻の顔はわからず、なぜかスーツを着た謎の男に遭遇する。
不安になったノーランにリリアンは「怪奇現象は心の防衛機能が発動したもので心配する必要はない」と諭され、さらに実験を重ねていく。

 

医師で友人のゲイリーは、事件当時のカルテを調べ、ノーランが脳死状態に陥ったこと、
そこから奇跡的に回復したこと、その時の治療にリリアンが当たっていたことを突き止める。

 

実は、リリアンは亡くなった息子のトーマスの人格をノーランの肉体に移植していたのだ。
トーマスは次第に、自分の記憶を取り戻していく。
母のリリアンから全てを打ち明けられ、トーマスが死亡してから2年後に施術をしたこと、そして「トーマスの妻と娘との関係をやり直してほしい」と懇願される。

 

思い悩んだ末に、トーマスは元妻ミランダに会いにいき、復縁しようと申し出る。
だが、ミランダは家庭内暴力をしていたトーマスを恐れており、トーマスの映った写真を捨てていたことから、トーマスの性格が激変。
隙をついて、ミランダは、トーマスの後頭部を打ち付ける。

 


なかなか興味深い映画だった。
時折見る悪夢。
それを突き止めたい。
悪夢に出てくる気持ち悪い人間は誰なのか。

 

それにしても、キャスティング、他になかったのかなぁ。
リリアンの息子トーマスが、あまりにも役に合わない。
医学を学んだ人間とは思えないし、リリアンほどの息子がアパート暮らし?
まだ、ノーランとトーマスが逆のキャスティングだったら、もっとしっくりくる。

 

結局、トーマスは妻ミランダにつき飛ばされて、この世を去ったんだ。
そうとは知らず、ノーランになっても、会いに行き、また後頭部を殴られるけどね。

 

しかし、親の愛って凄いね。
他人を使っても、自分の息子の記憶だけでも、蘇りを望むのだから。
どのみち、脳死している人間だからという理由はあっても、人道的にどうなのかなぁって思う。
最後、ノーランは自分を取り戻して、娘のもとに帰るんだけど、脳死状態より、その方が良かったと思う。

 

残念なのは、吹き替え版しか見つからなかったことかぁ。
アマゾン提供ってそのようなのが多い。
吹き替え版より字幕版のほうが費用少ないと思うけど。

 

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