民俗学専攻の大学生・堤春奈は卒業論文のテーマに「神隠し」を選び、実際に異世界に行ったという葉山純子を探し当て家を訪ね、当時の出来事を聞き取る。
高校教師だった純子は残業で遅くなり、終電で帰途についていたが、気がつくと辺りは昼間で、電車は遠州鉄道にはないはずのトンネルを通過し、見知らぬ場所を走っていた。
やがて電車は「きさらぎ駅」という見知らぬ駅で停車する。
一緒に降りたのは若者3人組・松井美紀、飯田大輔、岸翔太とサラリーマン・花村貴史、それに純子の高校の女生徒・宮崎明日香の5人である。
付近の民家は全て無人で、美紀、翔太と一緒に駅の外に出ていた大輔が怪異に襲われる。
美紀たちは恐怖を感じて駅から離れようと線路を歩いて逃げようとし、純子と明日香も一緒に逃げる。
だが、美紀と後から追いかけてきた貴史も怪異に襲われていく。
純子は健気で頑張り屋な明日香と助け合い、「光の扉」に辿り着くが、結果として、元の世界に戻れたのは純子だけだった。
春奈は純子が話したのと同じルートをなぞる事で「きさらぎ駅」に辿り着く。
一緒に降りた5人は前回と同じ人々だが、記憶は全てリセットされている。
純子から聞いた話を元に一同を導く春奈。たどり着くまでの道筋や誰がどこで怪異に遭うかなど、多少の食い違いはあるものの、春奈と明日香が「光の扉」に辿り着くが、元の世界に戻れるようになったのは明日香だけとなる。
きさらぎ駅は、よく知っていた。
ユウチューブでも怖い話系でよく話される。
映画になると、このようになるんだ。
自分が知っている話では、お父さんに電話して来てもらうんだけど、そのお父さんが、実際の父親じゃないというものだった。映画のストーリーはそれとは少し違う。
この映画は、大学生の堤春奈を葉山純子がだましたという話?
面会で、特に異世界に行ってくれと頼むわけでもなく、女生徒の宮崎明日香を助けてくれと頼んだわけでもない。
巧妙に、話し方で、きさらぎ駅に行くように誘導したのだろうか。
自分だったら絶対いかない。
そういう意味で最後のシーンで、堤春奈の経歴書を捨てたのだろうか?
堤春奈は誰が助けてくれるの?
このままでは、あまりにもひどすぎる。
葉山純子と堤春奈は、異世界について話し合っただけなんだから。
それに、葉山純子は、一人しか元の世界に戻ってこれるのは一人だけと知っていた。
それを堤春奈に伝えなかった。ひどすぎる。