ある家族は幼い息子と共に新たな生活を始めるために商機を求め、アメリカに向けてイギリスから出航した。
漫画家の岸辺露伴は、読者に「この世で最も『黒い色』という色を見たことがあるだろうか?」と問いかけ、自分のその問いに関する体験と、そこまでのいきさつを語る。
発端は10年前まで遡る。
当時17歳の露伴は漫画家デビューを目指しており、投稿用の原稿を執筆するため、祖母の経営する元旅館アパートに夏休みの2か月間移住する。
そこで入居者の女性・藤倉奈々瀬から、この世で最も黒く、最も邪悪な絵の存在を聞かされる。
その絵はかつて彼女の地元の地主が所有しており、彼女自身も遠目で見たことがあったが、買い取られて今はルーヴル美術館にあるという。
奈々瀬は後に失踪したうえ、露伴もデビュー後は仕事に夢中になり、絵と奈々瀬のことはいつしか忘れていた。
10年後、27歳となった露伴は億泰らとの世間話をきっかけに絵と奈々瀬のことを思い出して好奇心と青春の慕情に駆られ、絵を見るためにルーヴル美術館を訪れる。
もともと短編で、ビデオ化になったものはすべて観た。
ほんとうにミステリアスで、面白かった。
その意味でも「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」は、期待していたのだが、少し期待はずれだった。
もちろん、ミステリーぽくもあったし、サスペンスぽくもあったけど、なんだかねぇ。。。
なぜ、そう思うのか考えても、わからない。
コミックの岸部露伴は観てないけど、あのヘアバンドなんとかならんもんかね。
実写版で、あのヘアーバンドで出歩くのはどうかねぇ。