ある家族は幼い息子と共に新たな生活を始めるために商機を求め、アメリカに向けてイギリスから出航した。
フランスの人里離れた村にある洋館に、9カ国から翻訳家が集められた。
全世界待望のミステリー小説『デダリュス』の完結編の各国語への翻訳のためだ。
しかし9人は、洋館の地下に隠された要塞のような密室に隔離されてしまう。
海賊行為と違法流出を恐れた出版元が著者の同意のもと、彼らを隔離して極秘に翻訳を行わせることにしたのだ。
9人は外出はおろか、電話やSNSなどの通信も禁止され、毎日20ページずつ渡される原稿をひたすら翻訳していく。
そんなある夜、出版社社長の元に「冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば、全ページを流出させる」という脅迫メールが届く。
大元は実話をベースに作られた映画。
最初、翻訳者の映画だと、勝手に思っていて、まるで、ストーリーが違っていた。
大体、1日20ページって、少し翻訳できる人にとっては、すぐ終わってしまうだろう。
不思議だと思っているうちにストーリーは進む。
驚いたのは、翻訳者の一人である小さな子供がいる主婦。
オーナーに「君は作品を作る才能はない、翻訳をしているのが精一杯」と傷つけられたために、自殺してしまったこと。
マジですか。
子供も夫も愛してないというけど、よく解らない心情だ。
とにかく面白い映画だ。